ストレスと尿酸値

ストレスと尿酸値

尿酸値を上げる因子のひとつ、ストレス。ストレスが尿酸値を高めることは、すでに多くの医師が認めるところです。長期間ストレスに苛まれていると尿酸の排出が低下し、尿酸値が高くなると言われています。

従来は、深酒やプリン体を豊富に含む食事こそが尿酸値上昇の主役と考えられてきたのですが、最近はこうした食事由来の尿酸は、かなり少ないことが分かっているようです。そうした背景もあってか、今では「大食や深酒よりも、ストレスの方が尿酸値に与える影響が大きい」と説く医師もいるほどなのです。

この説によると、尿酸値を上げる1番の原因はストレスで、その後に「肥満」、「深酒」、「激しい運動」が続き、「プリン体の過剰摂取」は5番目です。尿酸値が高い方には何よりもストレスの解消、すなわち悩み事を解決したり、趣味やリフレッシュの時間を設けたりすることが勧められる訳ですね。実際にストレスをゼロにすることはなかなか困難ですから、こまめにストレスを発散していくことが大切です。

ただ、この場合ちょっと難しいのが、「精神的高揚も尿酸値アップにつながる」という点です。実は、楽しいことや嬉しいことに接する際の高揚感も、尿酸値を上げてしまうという研究報告があるのです。

なんでもゴルフのコンペの前後に参加者の尿酸値を測定したところ、コンペ前日から尿酸値が上がっている人が多く居たのだとか。楽しみを前にした、良い意味での精神的緊張は通常はストレスとは呼びませんが、これもある意味ではストレスの部類に入るのかもしれませんね。