尿酸値の正常値
健康診断の血液検査項目にある、尿酸値。
「尿酸値が高いと、痛風や結石の原因となりうると聞いたけど、
正常値ってどれくらい?」
尿酸値の正常値は、男性は3.0〜7.0mg/dl、女性は2.0〜5.5mg/dlと
されています。尿酸値が正常値の7.0mg/dlより高いと高尿酸血症といい、
尿酸が血液中に溶け切れなくなり結晶化して関節などに溜まってしまいます。
この尿酸の結晶が原因で痛風、結石の他に血液の病や腎不全、
脳卒中などを引き起こす場合もあります。
逆に、正常値より低い場合にも低尿酸血症といい、病気が原因の場合があります。
尿酸は腎臓で古い細胞や食品から摂取したプリン体が分解されて作られます。
血液中の尿酸値が平常値より低い場合、腎臓機能の異常や肝硬変などの
可能性が出てきます。
尿酸値が正常値より高いにせよ、低いにせよ、再検査を行うことが大切です。
例えば健康診断の前に過度な運動をしたり、汗を大量にかいたり、大きな
ストレスを抱えていたり、水分を充分にとっていなかったりすると高い尿酸値が
検出されますし、過度なダイエットなどで、食事や栄養がきちんと取れて
いなかったりすると低い尿酸値が検出されたりします。
尿酸値はこのようにその時の状態で変化するものなので、一回の検査では
きちんとした結果は測れません。
始めのうちは、正常値より高くても低くても自覚症状は殆どありません。
体に重大な異常をきたす前に、すすんで再検査を行い改善するようにしてください。