尿酸値の変動
尿酸値は食事の内容や運動、あるいは精神状態の影響などにより、容易に変動します。また日内変動といって明け方に高くなり、夕方に低くなる傾向もある為、尿酸値の確定には時間を要します。正しい数値を得るには、日を改めて同じ時間に3回ほど測定し、その平均値を取らねばなりません。
尿酸値は人によっては2mgほども変動することがありますが、このような変動が短期間に起きてしまうと、痛風発作になりやすくなります。尿酸値が高くても、高いままで安定していれば痛風発作は起こりにくいので、痛風の方はこの変動にこそ要注意なのです。
よくあるのが、尿酸値の高い人が休日にゴルフと宴会を楽しみ、夜になって痛風の発作に見舞われるというケース。運動とプリン体の多い食事により、尿酸値が急激に上昇してしまった訳ですね。また、尿酸値をコントロールする薬の服用を突然中止した場合も、尿酸値が急激に上昇する為に発作が起きやすくなります。
もちろん、尿酸値が急激に降下してもいけません。上昇、降下の如何にかかわらず、尿酸値の急激な変動は痛風発作の呼び水になりますので、尿酸値が高い、やや高めであるという方は注意なさってください。
特に運動のやり過ぎには気を付けてください。運動は健康に良いものの代表例である為盲点になりがちですが、激しい運動により筋肉の細胞が破壊されて、プリン体が産生されるという一面もあるのです。
激しい運動は控える、十分に水分補給を行うといった配慮が必要です。