尿酸値とプリン体の関係
尿酸値が高い人にとって、プリン体は極力控えなければいけないものです。
「でも、プリン体って何だろう?どう尿酸値と関係してくるの?」
プリン体は、動植物の細胞の核酸を構成している成分で、ほとんど全ての
動植物が含有しています。食事や体の古い細胞から出たプリン体が、
分解され尿酸になり、血液中に溶けて不要物としてやがて排泄されますが、
ここで血液に溶け切れなかった尿酸が結晶化し、関節などに溜まり痛風などを
引き起こす原因となります。
つまり、血液中の尿酸濃度を測定したものが尿酸値。
その尿酸を作り出すものがプリン体なのです。
尿酸値が高い原因は、食品でのプリン体大量摂取以外に、尿酸を排泄しにくい・
尿酸を作り出しやすい体質や、ストレス、肥満、アルコールの多量摂取などが
あります。
特に、アルコールを毎晩飲まれる方は要注意です。
アルコールはプリン体の含有量が多いものが多い上に、尿酸の増加を促し、
尚且つアルコールが分解されると尿酸の排泄を妨げたり利尿作用がある
アセトアルデヒドが作り出されるというトリプルパンチなのです。
アルコールは、水分を摂っているようでも排泄量の方が多いので、
体内の尿酸濃度が上がってしまうのです。
アルコール以外にも、肉・魚の臓物系、干物、魚介類などはプリン体含有量が
多いものです。ただし、絶対に食べてはダメだ。というわけではありません。
先ほど書いたとおり、ほとんど全ての動植物にプリン体は存在しています。
プリン体含有量が多いものばかりを、多量摂取したり、アルコールを多量に
飲んだりするのはやめましょう。プリン体含有量が多いものを食べる時には、
茹でてプリン体を水に溶かしてしまうという手もあります。
「アレはだめ。コレもだめ。」では、長続きしませんしストレスも溜まりますよね。
例えば、アルコールはプリン体カットのビールを1日1杯にする。
野菜など中心の食事をとり、肉魚介類をとり過ぎないようにするなど、
尿酸値が高い原因は、今までの自分の生活にあるのだと戒めて、
尿酸値を下げるよう心がけてみてください。